鉄欠乏性貧血
鉄欠乏性貧血は若い女性で最も多くみられる貧血です。月経過多や偏食が原因となりますが、子宮筋腫などの婦人科疾患がみつかることもあります。一方、中高齢者の鉄欠乏性貧血では胃がん、大腸がんからの慢性の消化管出血が原因のことが多く注意が必要です。
症例によってはエコー検査や胃カメラ、大腸カメラが必要です。
悪性貧血
悪性貧血と言ってビタミンB12の吸収ができなくなる胃の病気で生じる貧血もあります。(鉄剤を出されても治らないので悪性の貧血という病名になりました。悪性のがんという意味ではありません。)
胃切除術後貧血
胃全摘の術後ではビタミンB12の吸収ができなくなりますので、実はずっとビタミンB12の補給が必要となります。
その他の貧血
他にも貧血の原因は肝臓疾患、腎臓疾患(慢性腎臓病)、甲状腺疾患(甲状腺機能低下症)、骨髄疾患(骨髄異形成症候群など)など多岐にわたり、当院では適格な診断を心掛けて治療にあたっています。